「ありの行列」授業プラン03
「テキストを徐々に明らかにしていく」というやり方
(1限目)=「テキスト」に出会う
「裁断されたテキストを渡される」
①テキストは、一つのまとまった文章(テキスト)としてではなく、段落で裁断された「カード」として順不同に与えられる。(このようにしてテキストを見せるのは、本来の自然な順序に戻そうとする中で「段落」相互の関係を意識せざるを得ないからである。)
②「カード」を与えられた段階では、テキストにまつわる情報は何も与えられない。そもそも9枚の「カード」が一つの文章を裁断したものであることも伝えていない。(児童は予めテキストを回収されているので、教科書に戻って確かめることができない。)そうした状況で「カード」に目を通す。
③何回か読んだ後に、「カード」が一つの文章を段落によって裁断されたものであることを確認する。さらにこの文章の題名を考えてみる。その後、この文章が「ありの行列」という題名であることを伝える。
※ここで児童が「あり」についてどれだけ知識を持っているのか確認する。
④さらに「カード」を読んでみる。その後、「カード」を並び替えることで、元の文章を復元(「カード」の並び替えを)を試みる。(ただし個人レベルで。お互い見せ合ったり、聞き合ったりしない)この段階では「カード」の正しい順序は明らかにされない。(「カード」は自分が考えた順序に並べておく。)
⑤自分なりに並び替えが完了したら、一つのテキストとして通読してみる。
⑥ふりかえり
(2限目)=テキストを「読む」活動の見通しを立てる。
「文章の組み立てを示すフォーマット(一覧表)に、「カード」(各段落)の文章を埋め込んでいく」
①ふりかえり・学習目標の確認(全体)
②文章の組み立てを示す「フォーマット」(一覧表)が黒板に示される。(各個人にも配られる。)
そして、前回配った「カード」が、一覧表のそれぞれの空欄に入ることを伝えられる。その「埋め込み」の作業が本日の主たる活動であることを伝えられる。
③「埋め込み」の作業の前に、これまで「説明文」を勉強をしてきた中で、どんなことに注意して読めばいいと分かったか、その「方略」を確認する。(その「方略」がこの「埋め込み」作業に役に立つことも伝えられる。)
説明文を読むに当たっての「方略」として児童達があげるのは、およそ次のようなものである。
・段落や段落のつながりを確認する。(段落に番号を打つ、段落相互のつながりを示す言葉に注目するなど)
・文章が何について書かれたものであるかを確認する。
・説明文の中に「問い」と「答え」を見つけること。
・説明文を「はじめー中ー終わり」の形で捉えてみること。
・各段落の中心となる語や文、あるいは繰り返し出てくる言葉などを取り出してみる。
④以上のような「方略」を確認した後、「埋め込み作業」にとりかかる。
※「問いと答え」は、できればこの作業に取りかかる前にハッキリさせておく。
はじめは個人で、次に班の中で意見交換。
(この際理由を言うことを意識する。また、班での話し合いを受けて、自分の考えを変更してよい)
⑤クラス全体で「埋め込み作業」をすすめていく。その際、「なぜ、そのカードの文章が、その空欄(段落)に来るのか、理由を明らかにする。
⑥クラス全体で確認したフォーマットにしたがって、「カード」を並び替え通読してみる。おかしい所は無いか精査する。
⑦ふりかえり
3限目=前回に確認した「方略」に従って、正しい順序に復元されたテキストを読んでみる。
児童のもつ9枚の「カード」を拡大したものを用意する。
①前回出された「方略」に従って読み進める。
・「段落」の確認。
アルファベットが打たれた「カード」に改めて正しい段落の番号を赤で打つ。それに従って、黒板に各段落の文章を張り出していく。(段落番号もうつ)
・「問い」と「答え」の確認(児童も担任も、それぞれ自分のカード上で、問いを赤で、答えを青で囲む)
・「はじめー中ー終わり」の確認
( 説明文の中でのそれぞれのパートの持つ役割に立ち返りつつ確認する。)
「はじめ」「中」「おわり」の各パートをそれぞれ固めて一目でわかるよう置いてみる。
②各段落のつながりを考える。そのために、「この」「その」あるいは「このような」などの代名詞を捉えて、それが何をさすのか考える。
(この段落のつながりが、文章の構成を再度吟味する作業となると同時に、内容そのものを順序だてて吟味する作業となる。)